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フィールドサービスに関する協会設立について

2003年1月1日制定
はじめに
 昨年11月にサードパーティ(ここではメンテナンス会社と呼ぶ)がフィールドサービ
 スに関する「会」を設立したいとの話がセミリンクスにきた。数社で1年以上前から
 考えていたと言う。またそこに、デバイスメーカからの強い要望もあったと聞いている。
 今回、その1社より、「セミリンクス」へ「協力依頼」があった。
 これとは別に、以前よりSEMILINKSの「アウトソーシング」の「メンテナンスサービス」
 は、いつ開設する?との問合せや、セミリンクスが持っている「サードパーティの情報」
 が欲しいといった話も多々あった。こう言った問合せの大半は「デバイスメーカ」から
 であり、話を聞くとコストダウンをより進めたい、と言った話や、古い装置に対するメンテ
 ナンスの要求が、非常に多い事が分かった。
 12月12日、「会」を作りたいと言う数社が集まり会議を開いた。この数社が現在
 どの様に考えているのかまた、どうしたいのかを確認しあう為の会議である。
 最終的には、デバイスメーカからの要望が多くある事をふまえ「協会」を作ろうとの
 結論になり、現在、協会の規約作りから始まっている。
 ただ、本音と建前のぎりぎりの話でもある。

セミリンクスとしての考え
 セミリンクスとしては、こう言った「本音の世界」が表に出ることは大賛成である。
 今まで『こう言った件』に対して意識が強かったのは「デバイスメーカ」である。
 また、抵抗するのは「装置メーカ」である。逆に現在、サードパーティと呼ばれる
 メンテナンス会社を設立したのは、主に装置メーカや協力会社でリストラやスピン
 アウトした方々。また、この様な「メンテナンス会社」と協力していきたいと思っている
 装置メーカもあるように聞いている。
 一般にサービス料金は、装置メーカは高く、メンテナンス会社は安い。
 新規の設備開発を行っていく以上、装置メーカが高いのは当然の結果である。
 また、最新の装置から旧装置までのフィールドサービスを抱えると当然、人件費も
 上がる。不景気になると、リストラ。そして旧機種のメンテナンスが出来ない状況に
 なる。これの悪循環。
 一番問題を抱えるのが「デバイスメーカ」。別の意味で「装置メーカ」も同様である。
 特に古い装置を使っているデバイスメーカは価格競争。出来る限りコストダウンを
 したい。メンテナンスを装置メーカに依頼すると高額である。かといって、リスクを
 伴うが、安い会社へメンテナンスを依頼したい。
 前記にも書いたがサードパーティの情報を知りたがっているのは「デバイスメーカ」で
 ある。
 話は変わり、装置メーカからの話としてメンテナンス会社が出来なかった修理を、装置
 メーカへ依頼され憤慨した。とか、デバイスメーカが装置メーカへ修理を依頼しても修理
 対象期間が終わっている為修理しない、この為メンテナンス会社へ頼みたい。とか、
 メンテナンス会社へ定期メンテを依頼したが、その後装置メーカよりそういった対象
 装置はメンテナンスしない。等々いろいろな話を聞く。
 各社その立場によりいろいろ異なる。
 ただいえるのは、こう言った「協会」を作った場合それら問題を表に出す事ができ、また
 次にどうすれば良いかも決めて行けばよい。必ずしも結論が出ないかもしれないが
 話し合うと言うことが大事である。
 これらの事を考えると、こう言った「協会」が出来てもおかしくない。また、話し合いを持つ
 良い機会でもあり、より良い方向になり、半導体業界にとってプラスになる面が多いと
 思われる点である。
 こう言った機会を見逃す事はなく、このような協会に参画して意見を出すべきと考える。
 変革の良いチャンスでもある。

 ■セミリンクスとして思っている今後のイメージ
 【基本の考え方】
   ・装置メーカは、最新機種と量産機種へ注力
   ・メンテナンス会社は、旧タイプの装置のサービスを実施
   ・装置のサービスについては協会で基準を設ける。
    これら基準は装置メーカとメンテナンス会社の相互の意見に基づき決める。
   ・協会へは装置メーカ、デバイスメーカ、請負・派遣会社等の入会は歓迎
   ・装置メーカを使うかメンテナンス会社を使うかはユーザの判断による。
 【上記の利点】
   1.装置メーカは、最新装置の開発や既存装置の拡販に力を入れる事が出来る。
     旧タイプの装置の維持は、メンテナンス会社へ移管する事により固定費の削減
     にもなる。対象部品はメンテナンス会社へも販売する。
   2.装置メーカが忙しくなった時にメンテナンス会社を利用する。装置を良く知って
     いる為、教育等も少なくスムーズに業務を実施できる。
   3.デバイスメーカは、旧タイプの装置をメンテナンス会社へ依頼できる。
     リスクはデバイスメーカが見る。
     しかし、従来より安価にメンテナンスを依頼できる。
 【現状の問題点】
   1.メンテナンス会社で修理できなかった装置がそのまま装置メーカへ依頼される。
     他社の実施した修理内容がわからない。メンテナンス会社への不満増幅。
   2.修理をメンテナンス会社へ委託する場合、装置メーカからのパーツ供給が
     高額になる。
   3.派遣・請負会社からメンテナンス会社への依頼でバッティングがある。
   4.メンテナンス会社が表面に出ると、装置メーカよりメンテナンス会社や、
     デバイスメーカに圧力がでる。
   5.デバイスメーカがメンテナンス会社を囲い込む。
 【協会の位置付】
   1.装置メーカとメンテナンス会社との業務の整合
   2.派遣・請負会社のメンテナンス会社との交通整理
   3.その他いろいろな問題点が発生するが、これら交通整理を行う。
   4.広範囲にわたるため、協会の入会は門戸を広くする。
 【その他】
   1.大きなハードルであるが、一度問題点を洗い出し、次をどうすると言った事を
     話し合うことが大事である。そうする事により利点も出てくる。

意見の募集
 「協会設立」に対しご意見を求めます。

  1.協会に興味があり入会したい。
  2.協会を通じて仕事を依頼したい。
  3.もう少し協会について知りたい。
  4.協会を設立しても変わりなし、不要と考える。
  5.メンテナンス会社は不要、メンテナンスは装置メーカに任すべき。
  6.興味なし。
  7.その他意見

 上記は、メールにリンクしていますので、1〜7項のいづれかをクリックし何も書かずに
 返信して頂いても結構ですし、補足があれば記入をお願いします。
 これらご意見はセミリンクスでまとめ「協会」設立の参考とさせて頂きます。


    
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