2003年2月16日更新 |
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シリコンシーベルトサミット福岡2003 |
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【開催日時】 2003年1月20日 【開催場所】 ホテル日航福岡 【はじめに】 今回が初めてという「シリコンシーベルトサミット福岡2003」。 当初、地方での半導体セミナーと言う事で小規模と思って出席したが、出席者が500名以上であり、 大規模なセミナー(イベント)であった。出席者は日本以外にアジア中心に韓国や米国からの出席者も 数多く出席していた。以前SEMIが主催したフォーラムで麻生福岡県知事が半導体について講演され ていた事が非常に印象に残っていたが、やはりTOPが先頭にたって行うとこうも違ってくるのかと感心 させられた。また、講演者や出席者を見るとそうそうたるメンバー。ただもう少し若い人も多くいた方が いいような気もした。 【詳細内容】 内容は、4部に分かれて行われた。 1.最初は主催者の挨拶。そして、基調講演。 2.半導体を利用するメーカの講演。 3.それを受けて半導体の設計会社。 4.最後にパネルディスカッション。 一番驚いたのは、基調講演である。 サムソンのYoon Woo Lee氏。 流暢な日本語でのプレゼン。こう言った公式のセミナーで日本語でのプレゼン、私は初めて聞く。 又、質疑応答も全て日本語。サムソンと言えば「世界ナンバーワン」をよく聞くが、今回の講演は 基調講演でもあると思うががそう言った事は一切なし。また、プレゼン資料にも「サムソン」の文字がない。 サムソンが考えている今後のデジタル機器の方向について具体的に話されていた事に懐の深さを感じた。 この講演でファブレス、ファンダリー、IDMは、「90nm以下になるとビジネスモデルが変化すると言う」 講演の中で非常に面白い提案があった。 それはどこかの国の方であったが「多国籍プロジェクト」の提案。 システムLSIにはいろいろな技術が必要であり、それを「多国籍プロジェクトでやりたい」と言う提案で あった。これは、やはり「福岡」と言う地方だからこそ、こう言った発言が出てくるのかも知れない。 たぶん東京や大阪では「こう言った提案」は出ないであろう。 話は変わるが、以前関西のニュース番組で福岡の「アジア映画フェスティバル」について放送されていた。 この映画フェスティバルではそこで行ったフィルムは全て福岡にあるライブラリーへ保管すると言う。 今では自国の映画(フィルム)を見ようと思ってもフィルムが無くなり見ることが出来ない為わざわざ「福岡」 まで見に来ると言った内容であった。また、隣国の韓国の方々のこうした事で福岡とのつながりも多く なってきている。以前は「大阪」と「韓国」は身近であったが今は「福岡」であるとそのニュースはまとめ ていた。 話は元に戻るが福岡が中心になり「多国籍プロジェクト」を推進して欲しい。 いつの間にか、こう言ったプロジェクトが進み、新たなシステムLSIが出来ると、また、異なった半導体の 世界が広がる気がする。 懸念として感じる事で幾つかある。 1.福岡県知事が変わった場合現在の方向で進むのか? 2.プロジェクトとして売上や利益を見ているのか?また意識しているのか? なんとなく大学中心で出来て終りと言う感じがする。 やはり、企業として収益をあげ財政の立て直しを夢見る事も必要。 3.箱型投資になっていないか? ビルを建てて終りになっていないか? 4.メンバーの連携は、取れているか? 5.産官学での事業をめざしているが大学が前面に出てきており「産」が後ろから「見ている」 のでは?との懸念がある。 今こういっても、走りながら考えて行くしかないと思う。 【まとめ】 今回が第一回との事。来年も継続して実施していくと麻生知事。 是非、地方として実施していただきたい。 また提言のあったシステムLSIの「多国籍プロジェクト」進めて行って欲しい。 次回大いに期待したい。「多国籍プロジェクト」の母体が出来て進んでいると言った報告を。 |
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セミコンジャパン2002 |
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■はじめに 12月4日(水)〜6日(金)の3日間は、セミコン会場を歩き回った。セミコンでは、いろいろな 情報が取れる。情報を取るには、歩き回るしかない。最近つくづく思うが、「セミコンに行く目的は 何か?」といつも自分自身に問いただす。結果は、自宅や会社に帰りそれから、出るのかもしれ ない。今回もほとんどのブースを回った。大きなブース、小さなブースがあるが、小さなブースの方が 面白く感じた。小さなブースは新しく企業を始めた方がいる為か、今まで知らなかった事が得られる。 セミコンが終わると今年も終わりと言う感じがするが、今年はいろいろな仕事が入っており、なかなか 頭の切り替えが出来ない。この為、リポートの掲載も大幅に遅れてしまった。 セミコンの初日のプレス発表で2003年の半導体の延びは23%の予想。半導体シニア協会の講演 でも延びるとの予測。本当に2003年に期待したい。 ■印象に残った点と思った事 1.東北大学のブース ・設計期間を400日から10日 ・ワイヤレスのプロジェクタ開発 等々の展示があった。パネルを見ていると近くにいた学生さんが、「説明いたしましょうか?」、 説明がうまいとはいえないが、必死さが聞いていて心地良い。 刺激を逆に学生さんから受けてしまった。 この学生さんと話をした。設計期間の短縮は2006年に完成すると言う。その方は大学を 出て行く2005年迄に完成したいと言う。どうせ、やっているなら、その間に、デバイスメーカや EDAメーカ等のやる気のある方を「引き抜き」その方たちと会社を興し販売まで言って欲しいと思う。 大学からのベンチャーでなく、その分野の会社で第一線でやられる方も巻き込みながらより 完成度を高めるようにして欲しい。また、こう言ったセミコン期間中にでもそう言った話をどしどし しても良いと思う。 開発〜会社設立(大学&会社発)〜売上・利益〜市場調査〜等々、と回っていくと、日本の 半導体業界まだまだ伸びると思う。 しかし、若いと言うことは良い事といまさらながら思う。 2.産官学のブース ・PFCを「0」にする配線プロセスの開発。 ・省エネで半導体製造。等々 まとまった形で出すのは、今回初めてになると思う。 去年もこのリポートで書いたが、興味津々なところがある。 どういった事をやっているのかは概念的には理解できたが、何か物足りなさを感じる。 パネル以外にも試作ウエハや装置を出展する事も今後考えて欲しい。 例えば装置メーカを巻き込み、「産官学のブース」に対象装置の展示と説明、また、試作ウエハの 展示や検査機による実際のパターン観察これらが出来ていれば、よりインパクトがあったのでは と思う。 3.大きなブースvs.小さなブース ・大手半導体装置メーカのブースは当然大きい。また、メーカによって、一部のコーナーは、ユー ザーで無いと入れない所もある。いろいろなやり方もあって良い。 しかし、昔と比べると何かがかけている感じがする。 ・ある小さなブースの中古装置メーカの担当の方。「装置メーカとようやく契約までこぎつけました」 ボードを入れると処理能力が早くなる。そのメーカの方がデモに来られていた。 当初は、メーカの方も嫌がられたそうだ。しかし、「ここに来てようやく」と担当の方喜ぶ。 ・たまたま通り過ぎようとした小さなブース。女性が1人でチラシを配っていた。ちょっと気になり ブースへ立ち寄りパネルを見る。パターンを作りそれを販売する会社。 元デバイスメーカーの方が会社を作り、今回初めてセミコンに展示したと言う。 1間だけのブースであったが、これからの会社。非常に印象に残った。 ・今回1400社以上、4000以上ブースとなったセミコン。 大きなブース、小さなブース、興味のある内容も多くあったが、小さなブースが非常に 面白く、また収穫があった。これは次のような点が上げられる。 1)的が絞れている。隙間を狙った製品や業種。 2)訪れる方が大きなブースに比べ少ない。この為時間をかけて話が出来る。 3)直ぐに答えが返ってくる。 4)その会社の意気込みや明るさがある。 ・セミコンに行く目的にもよるが、今回は、大きなブースは「顔つなぎと全体の動き」、小さな ブースは良い意味での「ネタ探し」になり有意義であった。 ■今後セミコンに望む事 1.毎年の目玉となる展示については、メイン会場に設置する必要がある。 また、今回の場合「産官学のブース」パネルだけでなく、装置メーカや検査機メーカも巻き込み そして、より見て分かる事も検討したほうが良い様に思える。 例えば、今回のPFC「0」の新配線プロセスの場合、中心に装置メーカ、検査機メーカ、材料 メーカ周囲に実際に開発しているAIST等の展示と言った形にするとより分かり易く、インパクト としてあるのかも知れない。 2.今回の「産官学のブース」のようにテーマを持った展示が良い。 例えば、「半導体産業における環境対策」とか「井上賞」の受賞した会社の紹介等。 3.会期。3日間。長いようで短い。4日間は可能なのか? ■セミコン等で半導体について思うこと 1.大企業と中小企業の2分化で今後は進んでいくような気がする。 大きな企業、くっついちゃ離れ、離れてはくっつくと言う、わけの分からない状況にはなって 欲しくない。 2.基本は製品をどうするかであり、製品が会社を変える気がする。 3.大きな企業、小さい企業やはり、最近は小さな企業の方と話している方が面白い。 フットワークも良く、結論も早い。 4.日本の半導体装置メーカ(外資系も含み)、昔、作った装置も「おもり」をしている。 しかし、発想を変えていかないと固定費(人件費)ばかり増える。 5.大きな会社にしろ小さな会社にしろ、会社は、「学校(学ぶ場所)」と思っている。 勤めている間に色々吸収し学ぶ。その結果、その会社を離れて自分で企業を興すのもよし、その ままその会社に残りその会社の発展に貢献するもよし、自分自身がどうやって飛躍するかである。 ■セミコンジャパンの利用方法&回り方 ◎今回も含めてであるがセミコンの利用方法を簡単にまとめた。 今後のセミコンの利用について参考になればと思う。 1.今までに付き合った事のない装置メーカや材料メーカに行き、競合メーカの情報を知る。 資材部門であればその情報でコストダウンを検討する。 技術部門であれば、本当に現在のやり方で良いのか考える。 部門部門でいろいろ異なるが共通な事は物を新しく見る、新しく考え直す。 と言う感じがする。 2.複数で回らずに1人で回る。 よく「一緒に回りませんか?」と言われるが、こういった展示会は個人で周り情報をつかむ事に 徹すると新しく見えてくるものがある。 その後に各々情報交換を行い、良い情報があれば、次の日にそのブースへ行き、情報を別の 角度より聞くと言う形が最も効率が良く、情報も多く集まる。 3.メーカさんに新しく入られた上司や部下を紹介する。 これは、最も効率が良く紹介できる。昔、会社勤めをしていた頃、新しい上司が入り、ちょうど セミコンの時期、「一緒にセミコンに行きませんか?」「名刺を100枚準備しておいて下さい。」 と言いその方の名刺が殆ど無くなった事を思い出す。 4.メーカさんから疎遠になった場合の顔つなぎ。 5.音信不通の方との再会。 6.装置の仕様打合せ。 等々いろいろあると思うが、 1回の出張で何社も回る事が出来る。これ程効率の良い出張は無いと思っている。 また、「年に1度のお祭り」、結構、リフレッシュされる。 |
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半導体シニア協会研修会・セミナー聴講 |
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●まえがき 半導体シニア協会(以下SSIS)の研修会・セミナーの聴講は、今回で3回目。 この協会に入会した期間は短いが、年2回程、大阪でセミナーがある。 大阪の場合、近くでもあり、出来る限り行く様に心がけている。 今回の発表はゴールドマンサックス証券の松橋氏とリコーの中山氏。 松橋氏は、アナリストから見た半導体業界の分析、 中山氏は、自社の半導体戦略と今後の日本の半導体産業に対する思い、 についての講演であった。 ●聴講した感想 ◎聴講していると、いろいろな意見や考えが出てくる。下記は講演者の話を聴きながら 自分自身に感じた事を中心にまとめた。従って講演者の演題と異なる点もある。 1.今後の市場 デジタル家電でDVDレコーダや携帯電話は、まだ市場として延びると松橋氏。 確かにそう思うところがある。日本だけで見ると、たとえば携帯電話。延びは鈍化すると思うが、 世界市場から見ると、まだ延びる可能性を十分あると思う。日本規格の携帯電話は世界は受け 入れられない。やはり日本メーカは、日本だけの規格でなく「世界市場からみた規格」にしなけれ ばならない。 典型的な例は携帯電話。日本のシェアは世界の携帯電話シェアの数%。それも日本での市場。 2.半導体関連の株価 松橋氏の株価の分析を聴きながら別の観点で思うこと。 急激なインターネットによる株の売買が出来る様になり、特に個人投資家が多くなっている。 半導体株は、個人投資家により一時もてはやされた。また、ネット上で情報?が多く これによる株価の影響は大きい事もある。 これらインターネットでも売買が出来なければ、株価はこれほどまでに下がらなかったのでは 無いか?とも考えてしまう。 大勢に違いは無いかもしれないが、絶対値としてかわっているのでは?とも思ったりする。 3.日本の遅れ 日本は規格でもめていると、アジアは物を先に作り、市場はアジアの製品で支配されると松橋氏 4.選択と集中 リコーの半導体の歴史。いろいろな製品を作り、現在は「選択と集中」と中山氏 特化分野で市場を制覇。誰でも考えるが、これが出来ない。 なぜ、出来ないか?を、探求していくと面白い。 こう言ったセミナーでは、半導体のTOP企業の発表が多かった。が、勝ち組と呼ばれる企業との 対決を一度、企画して欲しいと思う。 5.日本半導体産業の構造改革。 ビジネスモデル5原則について中山氏からの提言があった。これを含め、中山氏の講演の後半は、 こう言った思いを主に語りおもしろかった。 各人持っていると思うが表に出すことにより、自分自身の奮起にもなる。 6.日本の強みと弱み 今回の講演や討論を聞いてまた今迄考えてきた「日本の強み」と「日本の弱み」。 日本の強み=総合家電メーカが半導体部門を持っている。 メーカでシステムとして設計・生産できる。 →ただあまり機能していない様に見える。 日本の弱み=国内(日本)を中心に見てる。 →海外と言う市場を考えそれから日本に展開。 規格も世界標準を採用。 ●今後のぜひ行って欲しい研修会・セミナー 1.合併会社の戦略(三菱&日立他) 2.単独会社の戦略(ソニー、東芝他) 3.中堅会社の戦略(リコー他) 4.総合家電メーカの最終製品と半導体部門の戦略 5.勝ち組と負け組みの戦略 |
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SEMI Forum Japan2002聴講 |
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●まえがき 今回のSEMI Forum Japan2002は、出張が入り6月18日の1日目しか聴講できなかった。 午前は「SEMI/JASVA基調講演会」、午後は「JASVA Day OSAKA」を聴講した。 これと同時に開催されていた「SEMI Forum Japan エグゼクティブシンポジウム」も実は、 是非聴講したい講演であり残念であった。 主催、共催が実施するキーのセミナの重複は避けて頂ければありがたく思う。 一日のみの感想になるが、前回と比べ若干トーンダウンしている様な感じもする。 日本の半導体の方向性が決まっていない点にある様な気もするが・・・。 今回もSEMIForumJapan2002を聴講した感じをそのまま記載する。 ●SEMI/JASVA 基調講演会 基調講演は、ザインエレクトロニクスの飯塚氏と中国SMICのChang氏。 この2社共、規模は別にして元気の良い会社そして講演の多い両氏である。 飯塚氏の講演は、元気の無い日本半導体を如何すれば良いか? そして「日本半導体ファンド」の提唱。 Chang氏は、中国市場から見た半導体分析。そして自社の現状と今後の計画。 ザインエレクトロニクスの飯塚氏の講演より 日本半導体の再生に向けての「日本半導体ファンド」提唱。 大手半導体、本当の意味での資本主義を進まなければと思う。 最近中国へ行く機会があったが、この国は資本主義の国?と思われる事も多々あり。 日本は、各社横並び、賃金横並び、ある意味、社会主義的?な構造。 良い意味でも悪い意味でも、おかしな構造になっている気もしてくる。 感覚的に見ると中国は資本主義、日本は社会主義に見えるのは私だけ? 日本半導体、どこかがバックアップしない限り崩壊してしまう。 崩壊がいやであれば、改革していくしかない。 そういう意味では飯塚氏の『大手半導体⇒細分化⇒ベンチャー⇒ファンド⇒活性化』 非常に面白い。 大手半導体の動きが遅くなれば細分化し会社として機能すべきであり、上場し資金を 作り次への展開へ。方向性が見えた段階で、お互い組めば良い。 また模索段階になると離れる。こういう事を繰り返す事により、成長していく気がしてくる。 また、飯塚氏は、「個」と「人財」についても言っている。 今回の飯塚氏の講演は、やはり「人財」を中心にそこで何をすべきかを提唱している。 大手は「人材」でなく「人財」を求めていくのであろうが、今日の事を考えると「人材」になって いくのであろう。 ベンチャーは人数も少なく、また初めから方向が固まっている。このため「人財」も多く 集まってくる。従って伝達や意思統一も早く出来る事が最大の原動力となる。 SMICのChang氏の講演より 中国の半導体情勢とSMICの半導体戦略。 講演内容は、なぜ中国か?中国でのメリットデメリット。今後の中国のFab建設計画。 半導体工場建設の許可に対する中国政府の対応。最後にSMICの現状と将来について。 この講演で興味深かった内容は、中国政府の半導体政策。 中国には経済委員会(経済を推進する側)と中央計画委員会(ブレーキをかける側)の 2つの委員会があるという。 これら委員会との折衝が終わり初めて半導体工場の建設許可が得る事が出来ると言う。 その期間6ヶ月。このようなシステムで、良い面としては過剰投資を抑える事が出来るとの事。 中国に対する印象が少しずつ変化してくる。 また、各国(日本・欧州・米国)の中国への対応も、ある意味面白く感じた。 米国は装置の出荷許可を出すのに6ヶ月、日本2ヶ月、欧州2週間と開きがある。 米国の出荷許可が遅い為、欧州の装置に切り替えた事もあるという。 いずれにしろ中国は今後の半導体の生産拠点である事には間違いなく、今後パートナーと なっていくに違いない。 基調講演から感じた事 日本の技術は製造技術力が優秀と言われていた。しかし、現状と同じ考えでは、中国や台湾・ 東南アジアンにとても太刀打ちできない。 市場を取る為に中国・台湾は、巨大化工場の建設。 しかしよく考えると、巨大化工場は中国の国民性かも知れない。 中国や台湾の建物を見ると大きな建物ばかり。 必然的に工場も大きくなるのではと最近思うようになる。 飯塚氏の言われている様に「個」、「人財」を中心にいろいろな仕掛けを作り、今までにない 方法でないと他社(他国)に太刀打ちできない。このための総ベンチャー化。そしてファンド。 一つの取っ掛かりであることに違いない。 ●JASVA Day OSAKA 〜デジタル新時代を迎えた半導体・液晶の製造を支える装置/材料ベンチャー〜 最初にJASVAからのベンチャーの将来像の講演がありその後 装置と材料についての講演が3社からあった。 最新半導体製造装置を作るサイエンステクノロジーの吉村氏 中古ビジネスに特化するインターテックの佐藤氏 ArFレジスト開発をしているケミカルソフト開発研究所の菊川氏 最後にパネルディスカッションがあった。 今回印象に残った点 インターテック佐藤氏が報告した中で、中古装置の「ライフタイム」があった。 半導体装置は新規で購入され、その後中古として販売される。 インターテックのデータによると最初の装置は『8.2年間』使用される。 その後中古装置として販売され『6.2年間』使用される。 合計『14.4年間』が装置の寿命との事。 各装置ばらつきもあると思うが、結構思っている使用期間と同様な感じがする。 (ただもう少し最初の装置の期間が長い様な感じもあるが・・・) 装置メーカとしても装置寿命について真剣に考え、特にスペアーパーツ等に関しては やはり15年を目安にすべきであると感じる。 装置の生産は、中止しても、部品供給は継続する事を熱望する。 10年以上前から真空系の半導体製造装置を作っていると言うサイエンステクノロジー の吉村氏は、実際の装置図面をだし自社の装置の解説をした。 非常にこういった講演は珍しく興味を持って聴講した。 パネルディスカッション 「ベンチャー企業が切り開くニッポン半導体産業の構造改革」と銘打って行われた。 大手半導体とベンチャー企業の比較が取り座された。 瀧氏は、ベンチャー企業は「こころざし」「戦略」「スピード」と言っている。 確かにそうである。また企業は大手、中小かかわらず、これと同じと思う。 何が問題か? やはり規模が大きくなった事により動きが取れにくくなっている気がする。 大手半導体は、目標や目的がはっきりしている時に威力を発揮する。 たとえば、以前三星電子の講演を聞いた時に非常に端的で分かりやすい事を繰り返し 言っていた。それは、自社製品のシェア「世界ナンバーワン」。 そこで従事する社員が多数いる場合、目標・目的がいろいろあると何をしたいのか 分からなくなる。 成功しているベンチャー企業は目標、目的がはっきりしている。 また、成功すれば成果としてでる。 大手は、成功しても当たり前、失敗すれば・・・。チャレンジ精神もなくなる。 ベンチャーも大きくなれば、大手と同じ状態になるか分からない。 企業(ベンチャーも含め)は、「個」「人財」がチャレンジできる仕組みをもっと作るべきである。 ●最近感じたり、今回聴講して感じた各々の戦略 ・巨大化工場(生産能力)を狙う中国・台湾・東南アジア戦略 ・総合家電メーカの半導体戦略と自社製品戦略 ・中堅半導体メーカの見え隠れする戦略 ・国家による小規模投資の半導体戦略 ・ベンチャー企業による隙間製品戦略 ・九州の独自半導体戦略 ・ベンチャー企業の為の「日本半導体ファンド」 ●今後への期待 ・SEMI Forum Japanは、やはり3日間じっくり聞かなければならないと思う。 今回は、出張が入り1日のみの聴講で、全体がつかめなかった点が悔やまれる。 ・上記に記載したが各々戦略があると思うが、日本の一番の強み。民生が最も強い。 その民生を作っている会社が半導体の大手と呼ばれている。 なぜ、自社製品で半導体戦略が出来るにもかかわらずこのようになったのか? また、中堅メーカは、どの様な戦略で進んでいるのか? こういったあたりを聞きたいきもする。 注記:私自身が印象に残った事柄を主にまとめたものであり講演内容等とは若干のギャップが点もある。 また、何時もながら、誤字脱字等ありますがご容赦ください。 |
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ISSジャパン2002 |
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■はじめに 今回で16回目の開催と言う半導体経営戦略セミナー「ISSジャパン2002」。 参加者215名。(SEMIJapan発表) 内容的には、いろいろな角度からの講演、そして、グループによるワークショップ、他社との交流 等々、有意義な時間を取る事ができた。 セミナーの出席目的には、各人いろいろある。人との交流、講演からの情報収集、出張のついで に、自己啓発にと書けばきりが無い。 今回の場合、白紙の状態で参加した。全てを吸収し少しでも参考になるものがあれば、そして、自分 自身の次のステップにと思ったからである。また今回のセミナーが初めての為でもある。 この報告には、具体的内容はあまり記載しない。何を感じ、何を掴んだかを主体に記載する。 ■記憶に残った言葉 今回出席して思った事は、各演題、ワークショップ、スピーチから学び取ったことを、自分なりに 考えて実践してください。というのが、本来の趣旨であろう。 ワークショップで議論しても結論は出ない。自分自身がどう考えどの様に行動するかである。 今回の講演、スピーチ、ワークショップ、交流で自分自身の言葉として噛み砕いて残ったのは次の 通り。 1.経営に対するマネージメント力&即決力 2.特化した製品&差別化した製品 3.誰にでも分かる目標 4.ブロードバンドとデジタル家電 5.シリコンサイクルの無いヨーロッパ市場 6.日本の半導体の経費構造 7.技術者の価値 *発表者や発表内容については「案内板」参照 ■中国と日本の相違点 松下電器・戸所氏の報告で「ISS・USA概要」の説明があった。 そこで中国へ進出したメーカから中国と日本の違いについてのコメントがあったと言う。 内容は次の2点を言われていたそうだ。その内容のポイントを記載する。 1.上海でゴルフ場を1つだけ作ることなったが、現実にはいくつも出来た。 (門戸が1つでなく、いくつもある。) 2.日本は魚を身を取り食べるが、中国は魚を口に入れ後から骨をだす。 中国と日本の違い。なかなか興味深い内容であった。 →現在、中国への進出が新聞に取り上げられているが、中国への進出の「目的」、進出に対しての 「問題点」もう一度考える必要があると思う。日本の「半導体産業」何処にいくの? 日本での位置づけ、海外での位置づけを、各社もう一度考え直しても良いのではないか? 横並びの日本人もう少し「我」を持った方が良い。 ■ゲーム機器 任天堂・浅田氏の話で改めてすごいと思ったのが、「ゲーム機器」。 ソフトの恩恵?でハードの寿命が5〜7年と非常に長く、コンスタントに売れる。 ハードは、新旧のソフトがそのまま使える。 「ゲームは、面白さを追及する為、デジタル家電と異なる。」と、山内氏の言葉を引用し浅田氏が 言われていた。任天堂のゲームに対する「戦略」に改めて感心させられた。 現在の最新パソコンは、「1年もすればただの箱」「ソフトは互換性が無い」。 「たかがゲーム機器」「されどゲーム機器」。 ゲーム機器は「ユーザーを見た機器」であり、パソコンは「産業を見た機器」。と、 この講演を聴き思う。 ■将来注目すべき産業〜講演を聞きながら思った産業〜 ・超高齢化に対するデジタル家電 ・家庭のネットワーク化に対するハッカー対策 ・半導体産業における環境対策 等々 ■これからのISSジャパンに思うこと プログラム委員の進行が良かったのか、講演者がなれていたのか、時間が正確で感心した。 ただ、講演が非常に興味のあったものと、無かったものと「ばらつき」が大きかった。 また、昼食、夕食等で名刺交換の機会を多く取れる様にしていたのは良かった。セミナーの最後に SEMIジャパンの内田氏が「交流の場」をこれからも作っていきたいと言っていたが、こう行った 時代だからこそ、より「交流の場」が必要になるような感じがする。 【今後、取り上げて欲しいテーマ】 1.日本の半導体産業の位置付け。 海外での位置づけ(中国・台湾他) 2.外資系半導体メーカの日本での位置付け 3.中堅半導体メーカの半導体戦略 4.デジタル機器メーカの戦略と今後(5年後、10年後) 5.半導体産業に対する環境対策 中国や台湾等に生産拠点を展開すると自社や国内のCO2排出量は減少するが・・・・。 6.装置メーカの戦略 最先端装置とラフルール用装置 7.中古装置メーカの戦略 |
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セミコンジャパン2001 |
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■はじめに 今回のセミコンの入場者数は、やはり、この不況で昨年と比較し9.6%減というレベルだったそうだ。 (案内板参照) しかし、デバイスメーカの入場者が非常に少ない。ネームプレートを見てもわかる。 1日目、2日目、3日目と若干多くなってきたが、 それでも前年と比べ数がしれている。 去年のセミコンの時期は、半導体業界は、「天国」とすると今回は「地獄」の状態である為仕方ない かも知れない。今回の報告は、セミコンが終わり、その後「印象に残った点」を中心にまとめる。 ■セミコンで印象に残った点 今回のセミコンについて「セミコンへ行く目的」と「今回の特徴(私感)」から「印象に残った点」を記載する。 この為に最初に「セミコンへ行く目的」と「今回のセミコンの特徴」について記載しそれから要点に入る。 【セミコンへ行く目的】 1.新規装置を探す 2.効率的な装置調査 3.最新の情報収集 4.人の交流を繋ぐ 5.半導体の勉強、等 【今回のセミコンの特徴】 1.東北大学の出展 2.大学関係者?の増加と、デバイスメーカの激減。 3.装置メーカの実機展示の縮小。(最近の傾向) 4.中古装置取扱いメーカー(サードパーティ等含む)の増加と多様化 5.出展者のアピール 6.「地方」「民」「学」の融合、等 【印象に残った点(1)】 1.今回、東北大学が大きなスペースでセミコンへ出展していた事は、意義がある。 過去に「セミコン関西」で大学関係のブースを設けいたが、やはり 小規模でありインパクト としてあまりなかった。今回、スペースも大きく、ただ展示しているだけでなく説明員も都度 対応しており大変よかった。 2.この為かどうかわからないが、学生さんらしきグループが結構会場で見かけた。 なぜ、今までのセミコンでは学生教育関係があまりこなかったのか? たしかに、半導体業界での有名人の方は、お見かけする事があるが、学生さんが見学している 姿をあまり見た事が無かった。民間に今後入るにしろ、官庁に行くにしろ半導体と関わっている 時は年に1度は、セミコンで現在どのような装置があるかを調べる器量も合って良いはず。 また、主催者も学生教育関係者に対しては広報活動をすることも必要と感じる。 3.こう行ったところから「官」「民」「学」の始まりもあってよい。 セミコンジャパンは従来「民」主体であった様に思えるが、今後は 「学」も大いに参画する事により 「官」「民」「学」の融合と言う布石が始まる気がした。 「民」と「学」の交流の場の位置づけとしても重要である。 また、新規プロジェクト(MIRAI等)が発足されているが、セミナーだけでなくこう行った場での展示も 活用する広報も必要と思われる。 特に日本は「官」「民」「学」の連携が遅れている為主催者も力を入れて頂きたい。 【印象に残った点(2)】 1.初日に「SEMIの記者会見」が開かれた。その中でやはり、興味を引かれるのは いつまでこの 不況は続くのか?ということになるが・・・・。 その中でSEMIのStanley T. Myers氏の報告に興味を引かれた。 *下記グラフは当日の配布資料を参考にし記載した。(Source:SEMI、SEAJ) また、上昇に転じるのは2003年からである。 →という事は2002年から装置メーカへの受注が増えるという予測になる。 セミコン会場でメーカの方と話をしても当たらずも八卦、当たるも八卦が正直な所であるが、 結構あたっている数字のような気がする。 しかし耐乏生活がまだ1年位続きそう。 【印象に残った点(3)】 1.あるブースで「代理店募集」と手書きで看板を書いていた外国の会社があった。 狭いブースであるが、その場で椅子を並べ、プレゼンをし自社をアピール。 もともとセミコンの本来のある姿と思うが、久しくこう行った事は見かけた事が なかったが、非常に新鮮に感じた。 【印象に残った点(4)】 1.中古装置を扱っているメーカのブースが多くなってきた。 日本で30社以上(オペレーション装置参照)中古装置を取扱うメーカがあるが、売買に対し 多様化が始まった。独自で工場をもつケース(インターテック他)やネット上でオークションを 行うメーカ(住商リース、Osinnet他)などである。 2.ただ中古に対する認識が薄いように感じる。売り手が何を要求しているか買い手が何を要求して いるかをもう一度中古を扱っている仲介メーカ、装置メーカ、各種団体は考え直す時期に入って いると思われる。 3.「装置リストの提示」から「内容のレベル」に入っている。メーカと型名で装置の売買をする 時代は終わっている。 【印象に残った点(5)】 1.セミコンに昔から来ている方にとっては、人の交流が多いところである。 世代によりその形は異なるが、今回もいろいろな方に会うことが出来た。 ほとんどが「偶然」の世界になる。やはり、ばったりと会うと「懐かしくもあり次の仕事にもなり」 セミコンだから出来る出会いである。 ■最後に 今回の東北大学のブースでないが、「大学」や「今後のMIRAI等のプロジェクト」において、このような セミコンで誰でも、成果を見ることが出来る様にして欲しいと思っている。これを第一歩として「民」の 「官」「学」への距離を短くし「理解」し合える場になればと感じる。 今の日本、先端技術に対する「地方」の意気込みは非常に強いが、「官」の力が弱く危惧する。 1970年後半に「超LSI共同研究組合」等(名前は少し異なるかもしれないが)が発足し、当時は 一般紙にも特集号で大きな写真が出ていた事を思い出す。その当時この様なやり方に対し、 米国から日本政府に対し「民間事業に対し国が後押ししている」と結構「日本バッシング」があった様 に記憶している。(現在の米国は・・・?。)このくらい当時の日本は、先端技術に対し重視していた ように思える。 「MIRAI」「HALCA」の各プロジェクト、成功して欲しい。そして何をしているのか、成果は何が出たの か、誰でもわかるようにして欲しいと感じる。 |
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(株)インターテック熊本事業所竣工式 |
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■はじめに 11月22日に株式会社インターテック熊本事業所の竣工式が行われ出席した。 熊本県や町関係者、建設メーカ、装置メーカ、中古装置メーカ、報道等、約70名の来賓者が出席され た。竣工式は、工場の駐車場で焼肉パーティ形式で行われるといったユニークな式であった。 また、祝辞はインターテックさんらしく(?)競合メーカとなる住商リースさん。 海外では、インターテックさんの様な中古装置を扱っているメーカが装置の再生工場が所有している 会社もあるが、日本では最初になると思う。また、同社曰く、同業者に対してもクリーンルームの貸出を 検討していると言う。いづれにしろ、今後に期待したい。 ■熊本事業所の概要
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新竹科學工業園區 |
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■はじめに 台湾報告のその2である。 この報告は「新竹科學工業園區」の規模をイメージとして見て頂く為に作成した。 出来る限り現実に近いレベルで記載しているが、必ずしも正確とはいえない事を お断りしておく。 また、この項目をご覧になられた方で、間違いを見つけられた方は連絡して頂ければ 幸いです。 ■内容 ・新竹科學工業園區の半導体関連企業 ・新竹科學工業園區の工場写真 *上記ページは、画像が含まれているため、若干の時間がかかります。 |
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台湾報告 |
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■はじめに はじめての台湾。9月17日〜20日の4日間。 台風の為予定が変更となったが、私なりに大きな「収穫」があった。 今回は「セミコン台湾」と「新竹科学工業園区」についての報告。 「セミコン台湾」は台風にたたられ初日中止となった。2日目も台風で一部停電の中、開催。 考えさせられる「セミコン台湾」であった。 「新竹科学工業園区」。いつも「凄い」と言う話を聞いていたが「実感」として感じなかった。 行って自分の目で見て初めて分かる。「凄い」。帰国後調べた「新竹科学工業園区」の事も 含めて報告する。また、写真も撮ったがこれらは別途掲載する。 ■セミコン台湾 *初めてのセミコン台湾。一言で言うなら、「台風で完全にマヒしたセミコン台湾」であった。 *会期は9月17日〜19日(3日間)の予定であったが、9月18日〜19日の2日間となった。 1.セミコン台湾は、日本で昨年まであった「セミコン関西」レベルかと思っていたが、予想を はるかに超えていた。ざっくりとセミコンジャパンの半分以上の規模に思えた。 (セミコンジャパンは前回Hall14あったが、セミコン台湾はHall7分レベル?) また、Hall1(メイン会場)&2に分かれており、シャトルバスによる運行となっている。 2.台風のため初日は開催されなかった。 しかし、2日目から開催される。が、問題点も多くあった。 (この日は台風のため、台湾として会社、学校、マーケットを休みとした。) また、停電もあり、Hall2において実質1日(最終日)しかまともに電気がこない状態。 【台風による問題点 】 Hall2:18日は停電のためホールの照明のみ。 Hall2:エアコンが動かない為、異常に蒸し暑い状態が続く(18日) Hall2:エアコンが効かないため物品搬出入用シャッターを開けるが、近くのブースに雨水が かかる。 Hall2:豪雨の為ホール中が雨音でうるさい。 Hall1&2:来場者数も極端に少ない状態。 Hall1&2:空ブースも一部あり。(テロの影響で来られなかったメーカもある?) →本来、自然災害についてもこう言った事もあり得る為、事前に主催者と展示者間協議が 必要と感じる。特にHall2の展示者側は主催者側に詰め寄るシーンも見られた。 3.米国からは、テロの問題で人員が少なかった模様。 また、装置も一部コンポのまま開けないで置いているものもあった。 会場から聞こえてくるのは北京語?と日本語が主体。 ■ライフラインの優先順位? *国によりライフラインの優先順位が異なる。 1.出張中、台風により冠水や死者が出ているとテレビで放送。 ほとんど台風関係の放送でしめられているが、時々株式の解説。 後日聞いた所によると台湾の人は「株」が好きでテレビ番組も多いとのこと。 2.台北の市街は、台風の為停電している所としていない所がある。 夜、車から街の様子を見ると街が明るいところと暗いところがはっきりしている。 停電の為、信号機も消えている。車は渋滞しながらいつものように走っている。 台湾では当たり前であるかもしれないが、国民性なのであろう。 前回の台湾地震の時に出ていた記事で半導体関係の電気は直ぐに復旧するが、民間は 最後とあった。 今回もこれ当てはまるのかはわからないが、多分、日本ではまず大問題になる。 ■新竹から台南、再び新竹、そして第4期工事へ *今回初めて「新竹科学工業園区」を見る機会があった。 *大陸的なのかもしれないが考えられない程の規模。 *「シリコンバレー」を初めて見た時以上の驚き。 1.新竹科学工業園区は当初、半導体工場ばかりあると思っていた。 しかし、現実はまったく違っていた。 工業園区自体は、米国のシリコンバレーと思わせるつくりであり、半導体工場、部品、 パソコン、装置メーカー、研究所、大学等がかねそろった工業地区であった。 よく考えると、この工業園区でパソコンが全て出来る力を持っている。2項に工業園区に ある企業の業種をまとめた。これらを見ても分かる通り90%近くが何らかのコンピュータに 関連した企業である。ただ、現時点では全て「点」のみの企業の集まりである。 これが「点」から「線」になったときは脅威に感じる。 2.新竹科学工業園区の概要 |
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(参考:新竹科学工業園区資料&HP) | |||||||||||||||||||||||||
新竹科学工業園区は「大きい」「広い」「すごい」と聞いていたが実感できなかった。 「来て、見て、そして調べて」そのすごさが分かった。 (後日、新築科学工業園区のマップとその時に撮った写真を掲載する。) 3.「点」から「線」へ 台湾は非常に多くのファブレスメーカーが設立されている。(世界第2位との話もある) この工業園区においても49のファブレスメーカーが入っている。 このファブレスメーカーが、「点から線」に変える事が出来る企業の可能性を持っている。 ただ、現在は半導体の設計が主である。が、「商品企画設計」のファブレス企業が育てば、 こういった企業が、この役割をおっていくと思われる。 台湾自体が、半導体を最優先事業としており、たやすく出来る可能性はある。 今後、台湾発最新型オリジナルパソコンが発表されても不思議でない。 例えば、ファブレスメーカーと新竹科学工業園区の合同プロジェクトと言った時には強力な ビジネス戦略となる。 こういった事を考えてしまうと今後の台湾は更に脅威とも感じてしまう。 4.「一極集中」に対する懸念 新竹から台南へ工業園区を作ろうとしているが、ほとんどの人員が新竹中心の採用である ため台南へなかなか出ることが難しく、その為再び新竹科学工業園区にもどり、第4期工事 となると模様。(現在は第3期工事まで完了) 前回、台湾地震があったが、生産の危機管理という意味では、一極集中は避ける必要がある。 現在においても、新竹での半導体関連を占める企業の割合は多くなり、重大災害が発生すると 世界的な影響となりかねない。 やはり今後、生産への危機管理と言う観点から今後は「新竹」でなく「台南」、そして「大陸」へ の進出が将来を見た時の鍵となる。 また、地下水の問題も継続しており現在も地盤沈下していると言う。この為、新規工場は、 70%以上の水のリサイクルが工場立地の必要条件となっていると言う。これらの環境問題も 新竹にはある。 5.大陸政策 台湾から見た場合の「大陸」政策とはどうなるのかを考えてみた。 いろいろな問題をはらんでいるが、それら問題を取り除いたとして、やはり、生産の 「一極集中」の脱皮であろう。規模が大きくなれば大きくなる程、更にその国、会社に傾い てしまう。こうなった時に「一極集中」では天災や種々な問題が発生した場合、世界的問題に なる可能性を含んでいる。この為にも生産拠点は分散する必要がある。 また、「台湾」が戦略的に考えた場合、どういった役割で「大陸」を位置付けるかと言う問題になる。 「大量生産」と「特化した生産」を分ける必要になると思われる。 「台湾」と「大陸」は、同じ言葉を持っており、他国と比べ(日本も含め)、文化面では直に融合できる。 ■そして日本 ・・・・・・・・・・・。 ■謝辞 今回の台湾の件では、いろいろとアレンジしていただいた(株)インターテック佐藤氏はじめ お世話いただきました方々に改めてお礼申し上げます。 ↑TOP |
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