おどり 1981年頃

1981年頃
梅田のしょんべん横丁

10人も座れば満員
お客は大体1人でくる
お馴染みさん

カラオケは、8トラック
有線もある

お客の業種はばらばら
サラリーマン、芸人、歌手、落語家、会社役員
飲食店経営、学校の先生、警察、旅館の息子さん
右の方から左の方まで、色々

ボトル3000円、キープの酒を飲んでいれば
1000円で100円のお釣りがくる。
アテは、ママさんやお客さんが持ってくる
飲食店の方は「これ、みんなで食べて」と20人前ぐらいのソバ

朝丸さんは、パチンコしながら、水割りが無くなると
「キーちゃん(ママ)、1杯入れてや」と
空になったグラスを持ってきていた
ある時は、枝雀さんを連れてきたこともある
枝雀さんはカウンターの端でにっこりとして
水割りを呑んでいた。

有線のリクエストもした。
西条ロックさんの「三つで五百円」
本人も店で歌い、
有線で「三つで五百円」を
流すためにお客が公衆電話でリクエスト

結婚後、奥さんと「おどり」へ挨拶を兼ねて
連れて行ったことがある。
店に入る早々、
キーちゃんが「昨日大変だったのよ」
「朝丸ちゃんのお弟子さんが急性アルコール中毒で
救急車で運ばれたのよ」
「朝丸ちゃんのロンリコを、一気飲みするとね〜っ」
と、
「昨日の、ロンリコまだ残っているから呑む」
と進めるままに呑んだ。
奥さんも。

後にも先にも「おどり」の様なスナックは出てこない。
そして、
この店には、まだまだ、多くの思い出がある。

キーちゃん(ママ)(最初の写真)、清美ちゃん(最後の写真)
竜さん、髭さん、


くちなしの花